農業と生きがい

先日出雲ケーブルさんの取材があり只今放送されています。

番組名は「ミライヘ〜出雲神話2023〜」というタイトルで中山間地域の若手農業者の挑戦を題に、スマート農業の事や持続可能な農業について特集されています。

見事に良い感じに編集されていますので機会があればご覧ください。
取材の中で、スマート農業で農作業が楽になり、助かっているとは言ったものの、ふと疑問が湧きました。

この先AIや技術がもっと発展して農作業を機械がほとんどできる様になった場合、少人数で農業ができる様になります。

人1人でもたくさんの機械を引き連れて田んぼに向かえば作業ができるかもしれません。

ただ、一息ついて休憩する時、田んぼの中にポツンと1人佇み、喋る相手もいなければ笑い合う様な事もない。淡々と作業をこなす機械の音に包まれるだけ。

コレって農業のやりがいや人としての幸せがあるのか?楽しいのだろうか?なんて思います(少し極端な考えですが)。

辛い作業や悪天候の中、しんどい作業の中にもみんなで声を掛け合ったり、畦に座ってお茶を飲みたわいもない話をする。ここに農業の楽しさや生きがいがあったりもします。

実はスマート農業は遠い将来、百姓の生きがいや、楽しさを奪うものでもあるかもしれません。
(しかし、近い将来就農者が今より3分の1くらいになるという予測も出ている為、スマート農業の発展は不可欠でもあります。)

矛盾する様な話ですが,欲をいうならばこの先、ほどよくスマート農業が発展しつつ、新規就農者も確保できるという状態が1番良いとは思いますがこの先どうなっていくのかは誰にもわかりません。

実際今も、従業員だけでなく地域の退職された方や組合員さん、幅広い年代の方に日常の仕事を手伝ってもらっています。

そういった人間の多様性の中にも、作業だけではない心の充足や楽しさなんてものがあります。(農業に限らず)

どういうミライが訪れるのかを今を見つめながら進んで行ければと思いますね。
もうすぐ師走です。

橋波アグリサンシャイン

農事組合法人橋波アグリサンシャインは、神話の国 島根県出雲市佐田町橋波地区において、中山間地域農業の活性化をめざして活動を行っています。 橋波地区は、出雲市の最南西部に位置する標高200mの自然豊かな中山間地域で美味しまね認証を受けて、米とほうれん草を栽培しています。

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