かえるのうた
昨日から降り続いた雨は、明け方には止み今日は動いていると少し暑いくらいの天候でした。
有機圃場に水が多くたまり、水口のバルブを止めに行くと先客が、、、。
モリアオガエルがバルブを閉めに??登っていました。
(T字のパイプは水口のバルブを開閉するためのモノです。)
よほど雨が降って卵が流されるのが心配だったのか、はたまた、ただの日除けなのか?
おそらく後者なんでしょうが何を考えているかいろいろと想像してしまいます。
(「水が貯まりすぎだ!早く閉めろ!」という風に私は聞こえましたが。)
モリアオガエルは島根県では準絶滅危惧に認定されいるようですが、橋波には多くのモリアオガエルを見かけることが出来ます。
農薬・化学肥料を一切使わない有機圃場の周りには近年見かけなくなった生物たちがこうして帰って来ているのも事実。
ふるさとを離れていくのは生き物も人も同じです。
新たな出会いで新たな場所に行く事もあれば、新たな環境や関係を求め出て行く事もあります。
多様な生き物たちが住めなくなるのは、人の手によって作り上げてしまったものなのかもしれませんが、けれど、もう一度環境を整えたり、帰って来れるように働きかけるのもまた人の仕事。中山間が抱える過疎化という問題点もそういった面では同じなのかもしれません。
ふるさとを謳歌するカエルたちの鳴き声が、今後帰ってくるであろう、または新たに住み着くであろう、あらゆる生命達の為に今夜も鳴いている気がします。
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