田んぼの血液、田んぼのドクター。
人は心臓からのポンプアップにより血を全身にめぐらせ生きています。どんな動物だってそうです。
では田んぼにとっての血液とはなんでしょう?
答えは水です。
豊かな川の水が毎日田んぼを駆け巡ることによって田は生き、美味しいお米ができるのです。ではその水をどうやって田んぼまで運ぶのか?
それは水路です。
「我田引水」という言葉もあるように水を田んぼまで引いてくるという事は昔からとても重要な事であり、また、いざこざの元でもあったのです。
けれど遙か昔に、その地で田を起こした人達が懸命に川から土地へ通してくれたのもまた事実。そのおかげで今、農業ができています。
しかし水路は、何十年も経ち、水漏れしたり腐食したりと年老いた血管になってしまっているのが現状。。。
なので冬場に水路修繕の土木工事をして、管を補修し、時には入れ替え手術をし、水を円滑に田まで行き渡らせる事も農作業の一つだと思います。
それはさながら人間でいう所のドクターに近いかもしれません。そういった意味では人が手を加え続けられる限り田んぼは永遠に生きる事が出来るのです。
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